男にとって3種のメカ!【カメラ、オーディオ、バイク】が大好きな親父です。

トリオLS-1000をご紹介します。
定価:¥118.000-(1本)1981年発売。
参考URL→http://www.audio-heritage.jp/TRIO-KENWOOD/speaker/ls-1000.html
トリオ(現:KENWOOD)のスピーカーでは性能的に最高峰のものです。
たぶん現在でも日本が世界に誇れる至上最高のスピーカーだと思います。
まずその設計思想が素晴らしい!
このスピーカーが出現するまで、ウーファーは共振や干渉を避ける為エンクロージャーのセンターを外すのがの常識でした。
しかし、箱さえ頑丈ならば、むしろセンター配置の方が効率が良いという逆転の発想です。
その思想がしっかり音に現れているのがスゴイ!
とにかく全てに置いて頑強に作られています。
当時からこれだけでも10万円以上すると言われたエンクロージャーは、フロント部2重の分厚いバッフル。
後面は逆ピラミッド型でその中央に息抜き穴を設けて、内部の残響拡散と強度増強、コモリ感の無い低音を実現しています。
驚くべきはウーファーの取り付け方法です。
28センチウーファー全体にネジをきってあり(まるで防水腕時計の裏蓋or潜水艦のハッチのよう)更に外周には歯車が付いてます。そしてその締め付けにはウーファー外周と連動した歯車が対角にあって、これを回す事により全体が締まるような仕組みです。
スピーカーの取り付け方法としてはこれ以上無いやり方です。
スコーカーやトゥイーターも当然品質の良いもので、ウーファーとのつながりも良く、単品で売ったら一体いくらになるのか分からない位上質です。
28センチウーファーでは大型スピーカーと呼べないとお思いの方も多いでしょうが、どうしてどうして38センチクラスと堂々と張り合えます。(それ以上かも?当時JBL4343と比較試聴しました)
特に低音の(立ち上がりはもちろん)立下りにはホントビックリします。原音そのまま!余分な響きが無いので音楽ソースの良さ(悪さ)がそのまま出てきます。
特にクラシックのライヴ録音なんかだとホールや観客の状況が生々しく伝わってきます。
難点を言うならば、現在ではやや高音不足かな?
これはレコードに比べてCDには超高音が(超低音も)入ってない!のも原因のひとつだと思います。
しかしそんな事はスーパートゥイーターを追加すればどうにでもなることなので全然気にすることも無いでしょう。
もうひとつの欠点(?)と言えば、最良で聴くには設置位置が難しい!
後面の息抜き穴の影響かも知れませんが背面の壁からの距離とか、左右の間隔でも微妙に低音の出かたや臨場感が違ってきます。
それと、エージングには毎日2時間くらい聴いて2〜3年かかりました。
この頃、1000番シリーズというのが流行ってまして、各メーカーがステータスとして損得抜きに技術とプライドを掛けて作ってました。
このスピーカーもそうですが、特に印象的なのは東芝オーレックス。3ウェイ全てのユニットにサマリウムコバルトマグネットを使うという当時では信じられない物量を投じて同価格帯で出してます。
そして各メーカー売るほどに赤字になるのですぐ廃盤になってしまいました。(ヤマハNS-1000Mはその後も生産してます。小中音で聴くにはマァマァだと思いますが大音量だとX)
自作デジタルアンプを作って倉庫からひっぱり出してきたのですが、写真のようにしか設置場所がありません。低音出過ぎです。
それでも今またLS-1000を聴けたことは気持ちだけでも豊かになった気分です。